(吹田市文化振興審議会公募委員に応募の弁) |
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2006.5 吹田市 鈴木啓介 |
このたび吹田市にも文化振興基本条例が制定され、文化的価値の高い町づくりを市民、事業者、行政が一丸となって推進しようという画期的な方針が打ち出されました。
永年、吹田市民として在住してきた私はこの町が近隣市町村と比べて、最も住みやすく、交通の便でも何処よりも便利である点など、生活面では大変気に入っているのですが、生活を楽しむ、特に芸術的に優れた文化に触れようとすれば、大阪市内などに出かけなければならない現状には正直一抹の寂しさを禁じ得ないでいます。
この度の5つの基本理念には市民による市民のための文化都市環境づくりとその活用、交流、更には伝統の形成、発展の考え方が盛り込まれており、これを礎として街の魅力を更に高め、街を活気溢れるものにする、これはまさに機を捉えた考え方だと思います。
私は永年、一企業戦士として、また企業経営の一端を担当しましたが、幸い一線を退いた今も健康で、幼い頃からクラシック音楽や美術鑑賞が大好きで、指揮者か放送局のディレクターを夢見た頃を思い出し、地域社会に住む者として、地元文化芸術活動の充実や次世代の文化的人間形成に残された私自身の時間や情熱を少しでも注ぐことができれば、これ以上の喜びはありません。
芸術を愛し、創造する人々が集うわが町に
吹田市における市民の文化活動は各地区にある公民館やコミュニティープラザ等を中心に、活発なサークル活動や交流が行われ、現状においても、既にメイシアターのみでは消化しきれないほどの発表活動が展開されています。
今後、一層多様な文化芸術活動の広がりや参加人口の増大等を考えると、情報発信の場の拡充も課題に上るものと考えますが、それはともかく、吹田市が文化芸術都市として輝きを増すには、秀でた芸術家が此処に集まり、市民がより創造性豊かな刺激を常に身近に得られるような環境を育てて行くことが肝要です。
この街にも各分野に優れた芸術家が多く住んで居られます。そうした方々の活動をしやすくするとともに、ひろく文化芸術交流の一合流点を築く必要があります。
もう一つは文化芸術活動にも経営管理の視点を取り入れると共に、少子高齢化社会における地域社会の活性化を図るためにも、利用者任せにせず、京都や奈良のように、外からそこを訪れる人を増やす”ファン人口増大”作戦を戦略的に統合的に進めることが重要です。
今回の基本条例に盛り込まれた理念を、現実にどのように実現するか、それには先ず、プロフェッショナルな理解と企画構想力を持つ有能なリ−ダーとそれを支える斬新なチーム作りが成功の鍵を握っているのではないでしょうか。
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ご挨拶
このほど、地元の吹田市にて文化振興審議会市民委員の公募があり
上記小文により応募させていただきましたところ
光栄にも、委員を委嘱する旨の連絡を頂戴しました。
就いては、初心を忘れず、地元貢献できるよう精進努力を重ねて参りたく
皆様のご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
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